作品情報
原題:Unhinged
監督:デリック・ボルテ
出演:ラッセル・クロウ/カレン・ビストリアス/ガブリエル・ベイトマン/ジミ・シンプソン
制作国:アメリカ
上映時間:90分
配給:KADOKAWA
年齢制限:PG12+
あらすじ
仕事と育児に追われる美容師のレイチェル。ある日、寝坊した彼女は青信号になっても一向に発信しない車にクラクションを鳴らし追い越すが、つけてきた車の持ち主から「運転マナーがなってない」と謝罪を要求される。拒絶した彼女は息子を学校へ送りガソリンスタンドに立ち寄るが、さっきの車が自分を執拗につけ回していることに気づく。
オスカー俳優主演の交通安全教育ビデオ
オープニングからあおり運転を社会問題として提起するような演出で社会派ドラマの空気を醸すが、それも含めて壮大な前振りという全力全開の超王道B級映画。
ラッセル・クロウじゃなかったら観てない。
失うものがない「無敵の人」と化したラッセル・クロウの背筋も凍る戦慄の暴走正義マンっぷりが本気で怖い。
オスカー俳優の本領をそんなところで発揮するな。
怒りに身を任せた煽り運転かと思ったら、携帯すり替えなど意外とクレバーな手を使うのも変に怖い。
というかそもそも冒頭から放火に殺人を繰り返しているので、煽った相手が殺人鬼だったみたいな映画ではある。
運転はもちろん車を降りてからの展開が意外と映画の大きい部分を占めていて、そこが意外としっかりしているので序盤のあおり運転が可愛く見えるレベル。
もはやあおり運転がどうとかそういう次元ではなく、目を覆いたくなるようなクソデカ二次被害が連発するバイオレンス展開。
なんかいい感じに終わったけど主人公の失ったものが大きすぎる。
まあ主人公にも反省すべき点が多々あるので我々も気をつけないといけませんね。
あおり運転というよりは教習所の交通安全教育ビデオの最終形態だった。