作品情報
監督:佐藤順一/鎌谷悠
出演:森川葵/松井玲奈/百田夏菜子/千葉千恵巳/秋谷智子/松岡由貴/宍戸留美/宮原永海/石毛佐和/石田彰
制作国:日本
上映時間:91分
配給:東映
年齢制限: G
あらすじ
教員志望だが自信喪失中のソラ、会社に馴染めない帰国子女の会社員ミレ、ヒモ彼氏に振り回されながら絵画修復師を目指すフリーターのレイカ。年齢も住む場所も違う3人が偶然知り合い、「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地をめぐる旅を通して、大人になって忘れてしまったそれぞれの大切なものを見出していく。
大人になった僕たちを助けてくれるのはちょっぴりの魔法と大量の酒、そして同じ趣味を持つ友人
コロナ禍にひっそり公開された、あの「おジャ魔女どれみ」インスパイア作品。
おジャ魔女世代の3人の女性が作品きっかけで友達になり、オタ活を通して友情を深めそれぞれの悩みに対する答えを見つけていく大きなお友達・・・いや、ゴリゴリに大人向けの作品だ。
メインスタッフには当時のオリジナルメンバーが集結し、サトジュンさんと共同監督で東映演出家期待の星である鎌谷悠さんが名を連ねている。
作品の世界観はおジャ魔女シリーズに一切関係がなく、あくまでも「おジャ魔女が放送されていた現実世界」、ということもあってみんなの悩みも非常にリアル。
教員になりたいけど自信を失っていたり、帰国子女で仕事バリバリウーマンだけど日本人ウケが悪くて職場で浮いてたり、夢を追いかけてフリーターしてるのにヒモ彼氏に寄生されてたり。
そしてそんな彼女たちを救うのは魔法・・・ではなく大量の酒だ。
というのもこのアニメ、監督たちも認めているが酒の量がおかしい。
具体的には91分のアニメなのに8回も飲酒シーンがあるので、10分に一回は飲んでる計算になる。
もしこれが、現代社会を生きる人々の苦しみを癒すのは魔法より酒だという示唆であるのならば、むしろそれは圧倒的に「正しい」のかもしれない。
(監督曰く「自分達がそれくらい飲むから気にしてなかったけど流石に飲ませすぎたかもしれない。最後にカフェ開くんだから一回くらいコーヒーにしとけばよかった」ということらしいが)
一応補足しておくと、魔法は背中を押してくれるだけで、何かを変えるのは自分自身の行動であるというおジャ魔女イズムはしっかり抑えられている。
現代に生きる若い女性のシスターフッド的な映画なので、男関係の話題や社会の厳しさ、SNSの危険性なんかにも貪欲に触れていったりする駆け足の91分。
大人になった当時のおジャ魔女世代に向けて大真面目に作られているので、公式二次創作と侮らずに観ていただきたい。(今度やるプリキュア5の続編「オトナプリキュア」もこんな感じなのかなぁ...あれには夢原先生出てますけど)
僕は大きくなったら何になりたかったんだっけかなぁ。
わかんないけど好きな映画館で働けてるし、まあいいか。
職場にあんなCV石田彰の一個下好青年がいて迫ってきたら僕なら簡単に落ちます。
聞いてないですね。(ハァードッキリドッキリドンドン