ご一緒にこちらの映画はいかがですか?

映画館で働きながら、たくさんの映画と映画を観る人を見つめています。

映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」(2023)

作品情報

総監督:こだま兼嗣

監督:竹内一義

出演:神谷明伊倉一恵田中秀幸/一流斎春水/玄田哲章小山茉美戸田恵子深見梨加坂本千夏関智一木村昴沢城みゆき堀内賢雄

制作国:日本

上映時間:94分

配給:アニプレックス

年齢制限:G

あらすじ

凄腕の始末屋=スイーパーとして裏社会で名を馳せる「シティーハンター」こと冴羽獠とパートナーの槇村香のもとに、動画制作者の女性アンジーから、逃げた猫を探してほしいとの依頼が入る。アンジーの美貌と高額の報酬に胸を踊らせる二人。一方、警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の強力でバイオ企業の発明について捜査を行なっていた。その発明とはかつて獠をむしばみ、かつてのパートナーで香の兄である槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。

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前作以上に原点回帰した最終章の幕開け

9月も2週目に入りました。

先週は「ホーンテッドマンション」が(そこまで強かった訳ではないですが)想像以上の動員で、夏休みからの大暴落は免れた様相。

決して大入りという訳ではないですが、閑散期でもこれくらいの数字は維持しながら次の繁忙期までしぶとく生き残れればいいなぁ。

ロングランではないが初週しっかりきてくれる作品が毎週続けばなんとか・・・

頼むぞ「プリキュア」「グランツーリスモ」「ジョン・ウィック コンセクエンス」・・・!

 

さて、そんな厳しい9月の2週目を支えるのはこの男。

裏社会ナンバーワンの始末屋「シティーハンター」冴羽獠。

また新作を作るなんていったい何を考えて・・・と思っていたら、まさかの新シリーズのファイナルチャプター第一章だったという。

さっそく弊社のアルバイトくんたちは「冴羽獠カッコ良すぎるだろ・・・」と虜になっており、時代を選ばぬ男の憧れ感を漂わせています。

いやいやこのご時世に冴羽獠のもっこりは割と嫌な人も多いだろ!というもっともな意見もございますが・・・

 

今回のシティーハンターは復活記念のお祭り映画だった「新宿プライベートアイズ」とは違い、長期シリーズ化を見据えてより原作アニメに近いテイストになっていると思った。

予告編では海原神やエンジェルダストの登場を匂わせシリアスになる雰囲気を出していましたが、蓋を開けてみたらかなりギャグパート多め。

90分くらいの尺で半分くらいデレデレもっこり獠ちゃんモードなのではという終始ギャグモードに徹したのはちょっと衝撃。

やたら可愛げのあるところを見せてくる敵の刺客や、それでも容赦ない結末を用意するハードさも見せたり、シティーハンターといえばこれでしょというところを一通り押さえた欲張りセットな映画でした。

 

お客さんの年齢層も高めですが、みなさん熱量が高めで昔好きだった男に久しぶりに会いにきたという雰囲気が伝わってきます。

レイトショーだと急に治安悪くなり「シティーハンターはそんな事しないだろ・・・」と呆れ返るような暴言をスタッフに吐いていく人がいるのは困りものですが・・・

 

何はともあれ、今回も挿入歌モリモリで最後にはゲッワイできたので満足。

いつまでも錆びないゲッワイを是非劇場で。