映画「フライミー・トゥ・ザ・ムーン」(2024)

作品情報
原題:Fly Me to the Moon
監督:グレッグ・バーランティ
出演:スカーレット・ヨハンソン/チャニング・テイタム/ジム・ラッシュ/アンナ・ガルシア/ドナルド・エリース・ワトキンズ/ノア・ロビンズ/コリン・ウッデル/クリスチャン・ズーパー/ニック・ディレンバーグ/レイ・ロマノ/ウディ・ハレルソン
制作国:アメリカ
上映時間:132分
配給:ソニー・ピクチャーズエンターテインメント
年齢制限: G
あらすじ
1969年、人類初の月面着陸を目指すアメリカの国家的プロジェクト「アポロ計画」は失敗の連続だった。NASAに対する国民の関心は薄れ、政治家は予算をベトナム戦争に回すよう方針を転換。ニクソン大統領の側近モーは悲惨な状況を打破すべく、PRマーケティングのプロであるケリーをNASAに雇用するが、実直な発車責任者のコールは彼女が打ち出すイメージ戦略に反発する。ケリーのPR作戦によって月面着陸が世界の注目を集める中、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という極秘ミッションがケリーに告げられる。
都市伝説から着想を得た古き良きハリウッド映画風味のフィクション
いよいよ夏休み開始。
相変わらず「キングダム」の勢いが凄くて、3作連続50億突破の偉業に4作目にして初の100億突破も見えている。
ここに「怪盗グルーのミニオン超変身」「デッドプール&ウルヴァリン」なども続いてくれればいい夏休みが過ごせそうというのが僕の所感。
正直商売的には見込めないけど、「ツイスターズ」「フォールガイ」などもあり、「ウルフズ」「エイリアン:ロムルス」「シビル・ウォー」「グラディエーター2」など、楽しみなハリウッド映画が多すぎる。
なんだかんだで楽しいぞ2024年。
そんな洋画たちの先陣を切って公開された本作。
Apple+配信作品だが、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」「ナポレオン」「アーガイル」のように劇場公開してくれるので本当に助かる。
本作は「NASAの月面着陸はフェイク映像だった」という都市伝説に着想を得たフィクションであり、「ライトスタッフ」「アポロ13」「ドリーム」「ファーストマン」などのNASA映画とは一線を画す。
アポロ計画とその都市伝説を下地にしているが、そこに興味がなくてもおかしなキャラクターやNASAの行う不可能への挑戦という精神性、PR戦略の面白さ、主人公とヒロインのロマンス、といった映画の本質的な部分で見せてくれる純粋なエンタメ作品。
緩い雰囲気とたまにアツいドラマ、魅力的な脇役など、シニカルさや政治的正しさなどからは程遠く往年のハリウッド映画らしさ全開で夏休みに気軽におすすめできる。
そういえば今年はそういう映画が多いような気が・・・
少し前にディズニーやハリウッドがそういった「正しい」映画を作る路線に疲れたような報道が出ていたが、その効果がいよいよ出始めたのかしら。
発車責任者とPR担当のラブロマンスやフェイク映像の撮影などフィクションの部分も多いが、NASAスタッフや宇宙飛行士に対するリスペクト、そして当時のアポロ計画が人々に与えていた希望の描写が大変素晴らしい。
リアルとフィクション、そして映画そのもの、あらゆるところからオールドアメリカのヌクモリティを随所に感じる程よい映画でした。