作品情報
原題:Beast
出演:イドリス・エルバ/シャールト・コプリー/イヤナ・ハリー/リア・ジェフリーズ/マーティン・マンロー
制作国:アメリカ
上映時間:94分
配給:東宝東和
年齢制限: G
あらすじ
妻を亡くして間もない医師のネイト・ダニエルズは、二人の娘を連れ、妻との思い出の地である南アフリカへ。現地で狩猟禁止保護区を管理する旧友の生物学者マーティンと再会しサバンナに出かけたネイトたちは、密猟者の魔の手から生き延び人間を憎悪する凶暴なライオンに襲われる。
ユニバーサルが自信を持ってお送りするこの夏最大のモンスターパニック映画(?)
「えっ、今夏のユニバーサル映画の最後がこれ・・・?」と全僕が驚愕した2022年だった。
夏休みも落ち着いた9月頭の公開だったが、これだけシンプルに削ぎ落とした映画は随分久しぶりな気もして、その上イドリス・エルバやシャールト・コプリーが出ている豪華さでさらに謎が深まる。
内容としてはジョーズ的な見せない恐怖演出と長回しショットの多用で襲われる家族とライオン襲撃を体感する没入感がすごかった。
予告編から感じる想像の範囲内で予想を超える何かがあるわけではないが、ジャンル映画としてのツボは抑えていて丁寧。
アフリカの風景もただあるものを撮るだけでいい映像になるので、とにかくシンプルに余計なものを削ぎ落としたパワフルな作り。
何よりもポスターの構図と「父vsライオン」というキャッチコピーに偽りなしの衝撃のクライマックスが待ち受けているので、それだけでも観てよかったと思った。
2020年代の映画とは思えない内容だが、たまにはそれもいいものだった。