作品情報
原題:The Comeback Trail
監督:ジョージ・ギャロ
出演:ロバート・デ・ニーロ/トミー・リー・ジョーンズ/モーガン・フリーマン/ザック・ブラフ
制作国:アメリカ
上映時間:104分
配給:アルバトロス・フィルム
年齢制限:G
あらすじ
B級映画プロデューサーのマックスは、映画マニアでギャングのレジーからの借金返済に悩んでいた。追い込まれたマックスは危険なスタント撮影で主演俳優の死亡事故を起こし、保険金を手に入れるとんでもないトリックを思いつく。マックスは往年のスター俳優デュークを老人ホームから担ぎ出し西部劇の撮影をスタート。しかし、思いのほかデュークがしぶとく撮影は順調に進んでしまう。
どうしても主演俳優を死なせたいプロデューサーと絶対に死なない俳優の静かな死闘の行方は・・・
お盆シーズン。
作品力や台風など、さまざまな要因で期待したほどの客足はなく寂しいお盆を過ごしてますが、それでも劇場はそれなりに忙しく僕はビーストが覚醒した映画以降まったく新作が観れてません。
このままではブログの書き方を忘れそうだったので、ずっと観ようと思って忘れていた映画に手を出すことに。
言わずと知れた伝説の俳優ロバート・デ・ニーロ、BOSSの缶コーヒーCMで一般人にもお馴染みのトミー・リー・ジョーンズ、僕が生まれた頃からすでにおじいちゃんのモーガン・フリーマン。
自分の映画撮影現場で主演を事故死させ、その保険金で借金を返そうとするとんでもないプロデューサーと、ヨボヨボなのに何故か全然死なない主演俳優、借金を取り立てるギャングの三つ巴の戦いが繰り広げられるコメディ。
あまりにも豪華すぎるキャスト、絶対に面白くなる題材、それがどうしてこうなった!
予告編くらいのハイテンションが映画に宿っていればもっと面白かっただろうに!!
主人公の狙いが外れるけどそれが思わぬ方向に進んでいくのは「ブロードウェイと銃弾」っぽいし、調理次第ではアレになれたような気もしてたのだが・・・
トミー・リー・ジョーンズの「完全に終わった上に後悔を抱えている男」演技は最高だし、デニーロはずっとフルスロットル。
特に心に残ったのは、モーガン・フリーマン演じるギャングが金の取り立てに来てデニーロを殺そうとして、往年のスターデュークを使った映画を撮ると聞かされた時のあの目の色が変わる演技。
あの瞬間だけオスカー俳優の持つ「違い」が発揮されてるめちゃくちゃいいシーンで、「何でこんな映画でこんな凄い演技が見れちゃうんだよ!!」って感動しちゃった。
映画好きの血が騒いでしまうあの瞬間の演技、それとは別で殺して金を稼ぐのは別にいいというスタンス。
キャラクターに深みがあるのか、俳優が凄すぎて深みが生まれちゃってるのか。
なんかもうよくわからないけど、もっと面白くなっただろうなぁと思うと同時に、素敵な瞬間は結構ある「好きな映画」でした。