作品情報
原題:The Bubble
監督:ジャド・アバトー
出演:カレン・ギラン/アイリス・アバトー/フレッド・アーミセン/マリア・バカローヴァ/ヴィール・ダース/デヴィッド・ドゥカヴニー/サムソン・ケイオ/キーガン=マイケル・キー/ガズ・カーン/ケイト・マッキノン/ペドロ・パスカル/
制作国:アメリカ
上映時間:126分
配給:Netflix
あらすじ
新型コロナウイルスのパンデミックで窮地に立たされた映画業界。徹底された感染対策のもとに人気シリーズの続編撮影が敢行されるが、2週間の隔離期間を経て集まった俳優たちはドラッグやセックス、トラブル三昧の閉鎖空間での映画撮影を乗り切ろうとする。
コロナ禍の映画製作を茶化した、この時代だから作れたコメディ(なお
最初に言っておくとこの映画にマジで期待しないでください。
謎に豪華な俳優陣がコロナ禍の映画製作現場からインスピレーションを得たくだらない茶番劇を全力で演じる下ネタコメディー映画です。
主演は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のネビュラでお馴染みカレン・ギラン。
演じるのは落ち目の女優で昔出演したそんなに好きではないB級映画の続編に嫌々出るという役どころ。
現場に入るとまずPCR検査で2週間の隔離生活。
2週間ひたすら食べて寝るだけですごす2週間はやはり苦痛でしかない。
ようやく撮影が始まったと思ったらスタッフに陽性者が出てまた停止。
暇すぎてドラッグとセックスしかやることがない陰性のみなさん。
密な接触はやめろというフェイスガードをした現場のコロナ対策監督から言われてもそうでもしなければ気が狂ってしまうらしい。
ハリウッド俳優は辛いね。
サプライズ出演でなぜかその個性的な顔だけ登場するベネディクト・カンバーバッジ、マンダロリアンペドロ・パスカルとセックスするだけの役で同じく「スター・ウォーズ」からデイジー・リドリー、スタントコーディネーターにジョン・シナ、なんかよくわからないけど出てくるジェームズ・マカヴォイなど。
そもそも割と豪華な俳優陣に輪をかけて豪華なカメオ出演陣。
ゴリゴリにカリカチュアされたコロナ禍の映画撮影現場なので、この映画からそんな社会的な意義を見出す必要は全くないが、ちょいちょい垣間見える俳優やスタッフの本音を感じ取って「こんなアホな映画作らないとやってられんよなぁ」という気持ちで見ましょう。
ただひとつだけ心に残ったシーンがある。
コロナ対策で疲弊する現場を尻目にバカンス先の海外からリモートで指示を出す女性ボスに現場Pが撮影続行不能を告げた際に言われたこの一言。
「500億ドルの会社を潰す気?いいかしら、今この世界で映画を作ってるのは私たちと、トム・クルーズだけなのよ」
現実でこのバカ映画に並ぶな。